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視覚障害者が使う用具や機械の紹介(このページは晴眼者向けに書かれています。)
 
立体コピー


 熱処理による発泡インクの開発で、一躍市場に躍り出た機械です。
書きたい図を普通の紙にサラサラッとペンで書くのは普通の作業と全く同じ。それを特殊加工された紙にコピーします。このコピーのカーボンが特殊インクと反応して加熱されると浮き出るという仕組みです。 図が浮き出て、触ってもわかるようになります。ただし、その説明書きは点字で書かなければいけません。 

手動式 点字製版機

 点字プリンターがなかった時代、つまり10年ほど前までは、点字を大量印刷するときに使われていた機械です。
 亜鉛板や塩ビ板を二つ折りにしてはさみ、手の指使いはパーキンスを打つ要領で、足を同時に動かして打っていきます。
 行替えは、両手でカチッカチッと歯車を2回引き上げて打っていきます。両面書きができ、裏面は板をひっくり返してセットし、表面と1行ずらして打っていきます。

 ・とにかく間違えたら大変!横にあるトンカチで点をつぶすしかないのです。
 ・亜鉛板や塩ビ板を二つ折りにするのも大変。折れ目をビンなどでしっかりとつけます。
 ・足を同時に動かさなくてはいけないので、腹筋を使います。
 ・慎重さと手間のかかる仕事なので、これを使うのは、何十枚も印刷するときです。数部ならパーキンスで打った方が早いわけです。

点字製版機 付属品 校正器

と言っても、鉄板と鉄の棒とトンカチだけです。
間違えた点字を打ち込んで、平らにするしかないのです。
 
 


 
点字製版機 付属品 ローラー

 製版機で作った点字の原版に点字用紙をはさみ、ローラーに通します。あとは、紙を抜いて、またはさみ、ローラーに・・・・と、ひたすら単純作業を繰り返すのみです。

ブレイルシャトル
(自動式点字製版機)

 新校舎落成とともに導入されたとても高価な機械です。
 今まで手動でガッチャンガッチャンやっていた点字製版が一気に自動化され、これはすごい!とコンピュータ制御された機械の動きに感心したものでした。
 しかし、そのコンピュータデータの操作が複雑で、だんだん人が寄りつかなくなり、しまいには忘れ去られ、ついには壊れて倉庫の片隅に追いやられてしまった存在となりました。修理代がかかりすぎるのも一つの原因です。・・・・哀れ・・・・
何枚も点字印刷できる点字プリンターの登場に負けてしまったハイテク機械でした。

 

音声電卓・音声時計・盲人用時計

 最近はデジタル表示を音声で読み上げてくれるものが大変多くなって、とても便利になりました。
 時計なども音声で読み上げてくれるものの登場で、使いやすくなりました。でも、昔ながらのアナログの文字盤の時計もあり、それは盲人用としてふたが開閉できて文字盤をさわれるようになっています。
 
 
 
 
 
 

 

パーキンスブレーラー

 1台14万円もするアメリカ製のとても頑丈な点字タイプライターです。重くて持ち運びには不便ですが、この利点は何と言っても下から上に向かって点が打ち出されるので、点字を読む側の凸面と同じ点の位置感覚で指を動かせばいいことと、書いた点字がすぐに読んで確認できることで、初期の導入にはなくてはならない教具です。
 点字の表の指番号とタイプライターの指番号と合わせて同時にいくつかのキーを押してください。行替えは中央のレバーを左に戻して、左小指方向のキーを1回押してください。
 
 


 

点字盤

 昔からあった点字を書く道具の代表的なものです。点字使用者にとってのノートで、タイプライターよりは持ち運びにとても便利なので、点字がある程度上達した段階でこの点字盤を使う練習をします。点字盤に点字用紙をセットし、点字を書く部分の定規を紙にはさみ、一点ずつ右から打っていきます。行替えはこの定規を下にずらしていきます。でも、この点字は上から下に点筆で打っていくので下向きに点が出ます。つまり、読むときとは左右逆転して点字を打っていかなくてはいけないし、一点一点点筆で探りながら打っていく作業には相当な訓練が必要なことがおわかりでしょう。
 


レーズライター

 シリコンマットの上に、セロハン紙を置き、ボールペンで書くとひっかいたようになって、書いた線が手で触って確認できるようになります。これで簡単な絵や図を書いて、学習の手助けをしたりできます。みなさんも書いてみてください。
 
 
 
 
 
 

 

盲人用そろばん

 点字使用者は計算をするのに大変苦労します。ノートを縦に使っての筆算はできません。(点字は横1列に書くからです。)ですから、暗算を徹底的に訓練します。でも、数が大きくなったり、かけ算・わり算は暗算ではでききれません。そこで、そろばんを使っての計算を小学生の時から練習します。
 この盲人用そろばんは、手で触って玉の位置を確認しますが、簡単に玉が動かない仕組みになっています。最近の電卓の登場でだんだん影をひそめましたが、盲学校ではそろばん教育が非常に重要なのです。

 


携帯用懐中点字器

 

 これも点字盤と原理は全く同じです。メモ帳代わりとして使うのには大変便利な道具です。いろいろな行数サイズがあり、目的によって選択できます。中でも、はがき用の点字器は縦横どちらの書き方もできて便利です。最近はカラフルなものも登場しました。

 

定規・メジャー・台ばかり

 

これらの測定器具は、目盛りのところを触ってわかるようにしただけのものですが、これで十分に活用できます。台ばかりなどは針が直接触れるように、ふたがありません。
 

 

点字教科書

 普通学校で使用している教科書が国の予算で点訳されています。教科書の図やグラフ・表などは工夫されて同じように載っていますし、写真などはカットされますが、大事な写真は説明文に変えて載っています。
 しかし、小学校で使う国語辞典は50巻にもなり、中学校で使う英和辞典は100巻にもなります。

ライトブレーラー

 安価で手に入る日本製の点字タイプライターで、両面書きができる利点があるのですが、今ではほとんど使われていません。なぜなら、高価だけど読むのと同じ点の位置で指を動かせばいいパーキンスブレーラーが登場してきたからです。このライトブレーラーは点字盤と同じく上から下に点が打ち出されるので、左右逆転した指使いをしなければならず、しかも、?の点が小指というややこしいものなのです。また、打った点字を確認するのに、点字器本体部分をガチャッとはずして持ち上げて裏面を確認しなければならない面倒なこともあります。
 このライトブレーラーは、通称「カニタイプ」と呼ばれています。それは点字を打っていくに従って、本体がカニの横歩きのように左に動いていくからで、ちょっとおもしろい動きをします。

裁縫用の針 
 


 
 でも、針の糸通しだけは難しいです。ですから、このような先端に糸の通るすき間を作ったものが開発されました。糸を針の先端に置き、ピーンと糸を張った状態で下に押し込めば、針に糸を通すことができます。 


感光器
 感光器の先端部分のセンサーに入る光の量で音の高低ができます。つまり、明るければ高い音、暗ければ低い音になります。
 この原理を利用して、水溶液の透明度のちがい(にごり方のちがい)、沈殿物の有無、試験管に入った水の量(水面で光が屈折するので光の量のちがいができ、音が一瞬変わる)などを調べることができます。また、ヨウ素反応の青紫色など化学変化した色を明暗で推測することができます。
 他の使い道としては、野外に出たときの木の高さや葉の茂り具合など、手の届かない範囲の状況も明るさの様子で調べることもできます。

盲人用温度計・盲人用電流計

 デジタルで表示される測定値を音響式で読みとれるようにした器具です。そろばんのような1玉と5玉と小数点を3種類の音のちがいで区別しています。
 1・・・普通のピッという音。この音の数で4まで数えられます。 5・・・1の音よりはちょっと高い音。この音が2個続くと0です。 小数点・・・一番高くて短い音。 現代の科学技術なら、このようなデジタル式の計測機器なら簡単に音声化されるのですが、なぜこれらの機器が音の高低だけの音響式なのでしょうか。それは、発売部数があまりにも少ないからなのです。このような機器は全国の盲学校ぐらいしか需要がありません。つまり生産ラインにのりきれない製品なのです。ですから、音声化するまで企業が開発努力してくれないのです。これらの機器はある企業がボランティア的に製作してくださっているものなのです。