4.名詞の人称と現在動詞



ロシア語の名詞にも人称はあります。
名詞の人称によって動詞の形などが異なります。
ロシア語の変化は何かで区分して整理して覚えないと、かなり混乱します。
まずは、名詞の人称による変化で見てみましょう。


Chapter1:名詞の3人称と単数、複数
名詞の人称の種類は3つ。1,2,3人称があります。
1人称:私、僕など文の話し手
2人称:あなた、君など文の受け手
3人称:彼、彼女、それなどその場にはいない人・物
そして、全ての人称には単数と複数があります。
Chapter2:ロシア語の人称代名詞
ロシア語の人称代名詞はよく使うのでしっかり覚えましょう。(単純ですね)
  • 1人称単数(私)    :я (大文字にする必要はない)
  • 1人称複数(私たち)  :мы
  • 2人称単数(あなた)  :ты(вы)
  • 2人称複数(あなたたち):вы
  • 3人称単数(彼、彼女) :он、она
  • 3人称複数(彼ら)   :они
  • その他(これ)     :это(分類としては3人称単数)
※выは単数・複数両方の意味があります。
 тыはより親しい人に対して使います。(выは初対面などの時)
※注:上に挙げたのは名詞の格の一つの主格という形です。(主語になるときに使う)
   名詞の格変化については後に学びます。
Chapter3:名詞の人称と現在動詞
ロシア語では、現在形の動詞は主語の人称・単複によって語尾が変化します。
変化は大きく分けて2種類:е変化とи変化、があります。
どちらの変化をとるかは、動詞ごとに違い、また、変化の多少異なるものもあります。
その多少の違いは逐次覚えなければいけません。(慣れると何となくわかってきます)
ここでは、代表的な変化を学びます。
читать:読む
<е変化> 単数 複数
1人称 читаю читаем
2人称 читаешь читаете
3人称 читает читают
говорить:話す
<и変化> 単数 複数
1人称 говорю говорим
2人称 говоришь говорите
3人称 говорит говорят

いきなり沢山の変化を覚えろといってもはっきり言って無理でしょう。
しかし、基礎をがっちり固めることは非常に大切です。
少しずつでいいので、しっかり覚えましょう。
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