とういつれき144年 10月のにっき☆
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 10月 ●日 (くもり)
 今日ねぇ、人外のお姉ちゃまが訪ねてきたの。覚えていると思うけどSAKURAちゃんといっしょに旅をしている杖使いのお姉ちゃま。一年前ぐらいにとってもとってもお世話に…………………っていうより、むしろとってもとってもめいわくをかけられたような……………そ、そういや、人外のお姉ちゃまのからんだできごとってろくなことが………ない(;;) に、にげちゃおっかな………
 人外のお姉ちゃま、さっきからティアお姉ちゃまとずっとお話してるから、にげるなら今がちゃんすかも……でも、なんだってティアお姉ちゃま、あんなはんにゃのようなぎょうそうをしているんだろう……どんどんどはつ天をつくかのようにお顔がこわくなって、ちょっとただ事じゃないような……・。まあいっか、とにかくそぉ〜っと、そぉ〜っっと………

 きゃっ!? なななななななに? じ、人外のお姉ちゃま、ぱぱぱパムは、べべべべべ別ににげにげにげ逃げようとなんか………へ? 

”というわけで、髪の毛1本もらうわ。ま、爪でもいいんだけど”

って、ぱ、パム、なんにも聞いていないような気がするんだけど……え? そんなことない? ちゃんと言ったって……うそっ!! ぜったいのぜったいに人外のお姉ちゃま、なんにも説明してないもん!! パムの記憶違いじゃないんだもん!!! いいからいいから、って………笑ってごまかそうったってそうは……いたっ! う〜〜〜人外のお姉ちゃま。勝手にとるなんてずるいんだもん。大丈夫悪いようにはしないからって……う〜〜〜、だから、その髪の毛、いったいなにに使うのう……お願いだから教えてよう……(TT)

 10月 ×日 (おおあめ)
 むかむかむかむかむかむかむかむか………………………
 う〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! やがお兄ちゃま、へんたいさんのうえにさいあくだもん! とってもとってもむかつくんだもんっ!! 性根がくさってじくじくいっちゃってるんだもんっ!!! う〜〜〜〜〜〜、思いだしただけでもはらが立つ…………

 あのねあのね、今日パム、人外のお姉ちゃまのところに行ったの。どうもね、やがお兄ちゃまの私用って人外のお姉ちゃまにろくでもないたのみごとをしに行ったことだったらしいの。人外のお姉ちゃまはね、しゅひぎむがあるからっていぢわるしてパムには教えてくれないんだけど、この間のあれとかもぜったいにこれがらみだと思うし、どうせまたろくでもないことを企んでいるに違いないもん。
 だからね、先月の手紙のこともあるし、パム、さっそく連れ戻しにいったの。もちろんティアお姉ちゃまも一緒だよ。ティアお姉ちゃま、頭からゆげがたって髪が逆立っているぐらい憤慨してたから、1人でどんどん先行っちゃうんだもん。なんかね、人外のお姉ちゃまからやがお兄ちゃまがこんなことしてるっていうのを聞いたみたいなの。おかげでパム、追いつくの大変だったんだから。
 って、それはいいや。あのね、何がむかつくってね、そうやってやっと見つけたやがお兄ちゃまなんだけど、パムを見るなりなんて言ったと思う?

”嫌だなぁ〜、ちゃんと書き置き残してるじゃないですか。逃げたなんて失礼だなぁ〜”

だってさ。人外のお姉ちゃまにパムのぶんしんをつくってくれ、ってふらちな頼みごとをしていただけでもゆるせないのに、その上このたいどはなにぃ!? むきいぃぃいぃぃいいぃぃっっっ!!! やがお兄ちゃま、はんせいの色がないもん! なめきってるもん!! じこちゅーなんだもん!!! せいかくがねじまがって一回転してそのうえくさってじくじくいってるんだもん!!!!(怒)
 本当はすぐにでもその場できりすてたかったんだけど、一応連れて帰ってからってことで、ティアお姉ちゃまのところに連行なんだもん! 帰ったら「地獄のすぺしゃるきょうせいめにゅーふるこーす」なんだから。うふふふふふ・・・た〜のしみだな〜〜〜・・・・うふふふ・・・・・・
 って、やがお兄ちゃまちゃんと聞いてる!!! ・・・・・・そう。ちゃんと聞いていればいいんだもん。うんうん。それにしても、やがお兄ちゃま、今度はずいぶんとおとなしいね。ていこうらしいていこうもしないし、きっとやがお兄ちゃまもようやくうぇるどらしい心にめざめたんだね。えへへへへ。いっつもこんな風に素直にしていれば、きっとティアお姉ちゃまだってあんなに怒らないとパム思うの。そりゃ、ちょっとりふじんなところはないとは言えないけど、本当はやさしくてかっこいいお姉ちゃまなんだから。だからいい? ティアお姉ちゃまの所にいったら、まずはちゃんと謝ること! それが大切なんだからね。・・・でも、さっきからやがお兄ちゃま、本当にずいぶんすなおだよね。引く手もとっても軽いしさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、かるいっ!??
 あぁああぁああぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁっっっ!!!! い、いつの間にかやがお兄ちゃまが人形になってるぅうううぅぅううぅうぅぅうぅっっ!!!(TT) さっきからどうもあんまり反応ないなぁ・・・って思っていたら・・・・・・う〜〜〜〜〜〜〜〜〜、やがお兄ちゃま、また、また逃げたなあぁぁあぁぁぁあぁぁ!!(怒)
 くすん。また探さなくっちゃ・・・・・・う〜〜〜、やっぱりあの時たたききっておくべきだったかなぁ・・・・・・(ρ_;)

 10月 ◆日 (ふしゅう)
 あのね、あのね、今日は朝からロストお兄ちゃまの様子が何か変なの。ずいぶんと外を気にしてそわそわしているし、たったり座ったり落ち着きがないんだもん。ほらまた。窓の外を待ち遠しそうに見ているし……………
 あれ? 誰か来た………ってロストお兄ちゃま、素早い(^^;;;

”お届け物じゃ。受け取ってくりゃれ”

 あ、鈴が鳴るようにとってもきれいなお声。いったい誰だろう……う〜〜ん、ロストお兄ちゃまの影になってよく見えないや。どっかのお姫さまみたいな感じがする人だけど……

”あ、どうもどうも。姜さん。良いアイテム売っていただきありがとうございます(^^) 多謝!”

 そっか、あのお姉ちゃま、ってお名前なんだ。あとでどんな人なのかロストお兄ちゃまに聞いておこっと。それにしてもロストお兄ちゃま、随分とうきうきしてるなぁ……そんなにいいアイテムだったのかな? でも、ロストお兄ちゃまがこういう時ってあんまり良いことは起こらなかったような……なんかいやな予感……(^^;;

………………………………………………………………………………………………
”さあ! 何をぼやぼやしてるんです!! さっさと支度して行きますよ!!!”

 へっ!? い、行くってどこへ……?

”そんなもの、冒険に決まっているじゃないですか。ほらほら、さっさと支度をする!!”

 う、うん…………。おっかしいなあ……ぼうけんに行くのってまだまだ先じゃなかったっけ……? やっぱ姜お姉ちゃまが来てからなぁんか変なんだよね、ロストお兄ちゃま。とってもあやしい………………

 うわあ……きれいなみずうみぃぃいぃぃっっ!!! これがるび・ふらう湖かあ……! パムねぇ、一回ここに来てみたかったの♪ えへへへへ。もみじとか紅葉しててとってもとってもきれい……………。
 って、いけないいけない。けしきに見とれてちゃいけないんだった(^^; え〜と、どうくつってのは……あ、あれかな? 今日はここをちょうさするんだよね? よぉし、それじゃあどんどんいこ〜〜!! どんなもんすたーさんが出てくるんだろ。う〜〜〜〜、どきどきする…………
 …………いるいる。え〜と、なんか霧みたいなやつに、とらさん、ねずみさん、くまさん……って、なんでこんなとこにいるんだろう……あとはよく分からないやつに木のおばけ……かな? パムももう3年間もぼうけんしゃやっているし、少しは慣れてきたんだから。こわがってなんかいられないもん。よぉし、ここはさっそ――

”さて…フランソワに芳しい芳香を放つコレを巻きつけて、と”

へ! な、なに!? このらふれしあさんに勝るとも劣らないひどい臭い……あのもんすたーさんたちが何かしたの!! く、く、くさいぃいいぃぃっ(TT)

”さあ、モンスター達よ! 腐乱に勝るとも劣らないこの香りを嗅ぎなさい!”

って、においの元は…………ロストお兄ちゃま!? なんか嬉々としてふらんそわにどすぐろい物体をまきつけてるけど……。あ、「ふらんそわ」ってのはロストお兄ちゃまのむちのお名前ね。ロストお兄ちゃまったら、武器に女の人の名前を付ける変なくせがあって……って、そんなのはどうでもいいの! ロストお兄ちゃま!! そのにおい、おならよりも強烈だよ〜〜〜〜(TT) いったい何をもちこんだのぉおぉぉぉぉっっ(;;)

”ふっ、モンスターにもコノ香りは理解できるようですね。そぉれ、かぐわしいこれを嗅いで大人しくなるがいい。うふ・・・うふふふふふふ”

し、信じられない……ロストお兄ちゃまったら、このにおいに恍惚となっちゃってる……(TT) 朝、姜お姉ちゃまがもってきたのって、もしかしてこのにおいの元……なの!? まるで牛乳をしみこませたぞうきんをほうちしてくさらせたようなすごい臭いがするよう……な、なにもこんなみっぺいされた空間で使わなくっても……ぱ、パム、もう逃げたい……う〜〜〜〜〜〜(TT)