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施工者の決定までが実施設計である 東生建設から提出された見積金額は、¥24、403、000−であった。これには解体工事と外構工事の費用、それに請負会社の諸経費は入っていない。現在建っている家を壊す解体工事は、新築工事と切り離しても施工が可能なので、事前に別会社からも見積もりをとっていた。 西川工業(解体専門の施工会社) ¥1、361、200− 東生建設(総合請負の建築会社) ¥1、610、000− 相模原市にある西川工業は、解体専門の施工会社である。川崎市より相模原市のほうが、産業廃棄物の処理費用が安いのだろうか。それと解体専門の施工会社であるために、総合請負の建築会社より安くできるのだろう。毀すのであるから、つくるのと違って、できあがりに違いはない。約25万円の違いがあれば、これは無条件にやすい方へいく。
匠研究室が、東生建設にたいして同意した見積金額は、 直接工事費 + 諸経費 = 工事金額 ¥20、895、077+¥1、462、655=¥22、357、732− である。しかし、東生建設はこの金額では厳しいといってきた。そこで、再度の交渉である。ここをああして、あそこをこうしてと、交渉が続く。通称これをネゴと呼んでいるが、まるで互いにゴネているようだ。結局、¥22、500、000−まで譲歩することにした。その結果、何とか交渉は成立し、Hさんも納得してくれた。 いつも通る道だが、この見積の交渉が一番しんどい。建築主を代理する匠研究室としては、相場より高いものを建築主に買わせるわけにはいかない。もちろん安いに越したことはない。建築に素人の建築主とちがって匠研究室は、設計の本職である。安くさせたからといって、手抜きなどさせるわけがない。だから、安い見積は大歓迎である。 しかし、工事を請け負う建築会社としては、少しでも高く受注したいのは当然である。彼らはこの金額で、社員の給料を払い、家賃・光熱費・車の維持費・道具の購入などなどをする。現在の建築事情は、とても大儲けするといった状況ではなく、どこの建築会社もわずかな利益がでれば良いほうだろう。事故など起こしたらもちろん、少しの手違いで、赤字に転落する。その真剣さは、こちらにもよく伝わってくる。 6月の末に見積依頼をしてから約2週間、7月15日の月曜日にHさんの家で、工事請負契約を結ぶことになった。建築費の支払い方は、契約時に30%、屋根が葺けたときに30%、完成引き渡しの時に30%、それから入居1ヶ月後の検査完了がした時に10%である。 7月4日には建築確認もとったし、これで着工を待つばかりとなった。Hさんの引っ越しが、翌7月16に予定されており、今週は何かとあわただしい。いよいよ来週の月曜日からは、解体工事が始まる。 |
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「タクミ ホームズ」も参照下さい |