〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎◎ バランス・スコアカード ◎◎ 財 務 Balanced Scorecard | of the Users <第3号> プロセス--+--お客様 by the Users | for the Users 人 材 Pubzine ID=18104 BSC-U3 Vol.2002-003 2002.06.11 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ★ ML もよろしければ: http://www.egroups.co.jp/group/BSC_Users ★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ --------------- メニュー -------------- □□ 1)アンケート結果 2)BSC 導入チップス 〜 ところで BSCってなぁに? 3)イベント・レポート 〜 真之助プレゼン(その2) 4)みじかなところをBSCする 〜 トルシエのBSC 5)BSC 有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く (マーカスエバンスBSCフォーラム)より 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ 1)アンケートの結果 □□ 多くの皆さまにアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。 結果は、こんな感じでした。 ◇BSCについてよく知りません。 38 *************************** ◇BSCを検討中です。 12 ******** ◇BSC導入中です。 2 * ◇BSC使ってます。 3 * このメルマガは、バランス・スコアカードをすでに検討中の方(具体的な 導入手法などがほしい方)をターゲットに始めましたが、上記の結果から 若干、コンテンツの追加が必要かなぁと思います。 しばらく、バランス・スコアカードの基礎みたいなところを書いていこう と思います。=> 2) 投票はまだ可能です。また、結果をご覧になりたい方はこちら: ↓ ↓ ↓ http://www.pubzine.com/detail.asp?id=18104 (松山真之助) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ 2)BSC 導入チップス 〜 □□ ところで、バランス・スコアカードってなあに?(レッスンー1) バランス・スコアカードとは・・・? 初めにもどてって復習してみましょう。 (知ってるよそんなの・という方はここはスキップ・・SKIP) ■誰が考えたの? バランス・スコアカードというのは、アメリカのデビッド・ノートン(コン サルタント)とロバート・ キャプラン(ハーバード大学教授)がハーバー ド.ビジネス.レビュー誌に発表したのが最初です。 1992年のことですからほぼ10年前。 業績評価システムとして構想した・・・といった表現もあるようですが、彼 らの頭の中には、評価システムというより戦略をどう進めるかということが 経営の重要事項だ・・という考えが色濃くあったようです。 バランス・スコアカードは、その名が示すように部門や個人の業績評価シス テムという意味合いもありますが、むしろ“戦略推進のための”システムと 理解したほうが正解です。 ■一言でいうと? バランス・スコアカードを言葉でいえば・・・ 企業(組織)のビジョンや戦略を中心において、 1)財務の視点 2)顧客の視点 3)内部業務プロセスの視点 4)学習と成長の視点 という4つの視点で戦略実現の目標をたて、相互に因果関係を明確にし それらが確実に実行されるようフォローしていく経営管理の手法 です。 先日読んだ久恒啓一氏の「図で考える人は仕事ができる」という図解思考の 本にもありましたが、4つの視点の関係性(因果関係)も大切です。 図解としては、こういう雰囲気になるでしょう。 http://www.nikkeipr.co.jp/bsc/images/b_pict.gif ■なぜ、必要になったの? 企業の経営は、一般的に財務的なもの(例えば売上や利益など)に偏りがち です。特に米国では4半期の実績で部門長の首が変わったり・・・など短期 の業績を追い求めてきた歴史があります。株主の意向が強いお国柄のせいで もあります。日本はそこまで極端な企業経営はあまり多くなかいのですが、 それでも財務的な数値を毎月追いかけているのが現実ではないでしょうか。 ところが、企業経営(組織運営)は、財務指標だけをみていればいいもので はありません。多くのビジネス書や経営のプロたちが口にするように仕事の やり方を変えよう、人材育成が大事だ、お客様の声を真摯に聞こう・・・な といったことがらも経営には重要なマネジメント要素です。 そのとき、業績ばかりおいかけていては人材育成の時間もコストもないでし ょうし、会社内部のプロセス改善ばかりに血眼になっても、お客様の声を聞 かないでいてはよい製品、サービスはできません。大事なことは全てをバラ ンスさせながら進めて行く・・・そこに経営のダイナミズムがあるように思 えます。 そこで、経営の大事なものはしっかりマネジメントしましょうというところ にバランス・スコアカードのコンセプトが生まれたわけです。 バランススコアカードというのは、そのやりかたを「考え」「形に表し」「 実行」していくための《フレームワーク(枠組み)》といえるものです。 ■バランスさせるのはなぁに? バランス・・というくらいですから、何かと何かをバランスさせることにな ります。例えば、次のようなものですね。 時間軸 財務視点(過去の結果) : プロセス、お客様(現在) : 人材育成(現在、未来) ---------------------- △------------------------- 短期長期 財務(短期) : プロセス、お客様(短期、長期) : 人材育成(長期) ---------------------- △------------------------- 内外軸 財務視点(内部) : 人材視点(内部) : 業務プロセス(内部) : お客様の視点(外部) ---------------------- △------------------------- お金軸 財務視点 : 人材、プロセス、お客様 ---------------------- △------------------------- ところで、「バランスさせる」ということはどういうことでしょうか。 例えば、人材育成というのは人への投資ですから、お金も時間もかかり その間、売上も利益も生みさせないというジレンマがあります。しかし、 間近のことばかり見ていては未来に不安がのこり、社員も面白くない。 そこをどう(冷静に、事前に)バランスをとっていくか・・・という ことですね。 バランスをとるのは、何かの出来事が生じたときに場当たり的に都度、 判断するのではなく、計画段階(年度はじめ)にそれを行うところが ミソです。 続きは、また次回・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ 3)イベント・レポート □□ 〜【バランス・スコアカード・フォーラム2002】〜 (2) 日経情報ストラテジー(日経BP)主宰のフォーラムで しんのすけがお話した内容の続きです。 走りながら考えた7つの法則の続き。 1)BSCワァーオの法則 − その2 BSC=「思考」のテンプレート 思考(考える)というのは、どんなことを指すでしょうか。 まずは、探す、調べる、聞く、測る・・・など考える対象について 調査します。それを分析・検討する中で、何かが“ひらめき”それを 形、コンセプト、図、などにするわけです。その一連のプロセスが 思考するということですね。 このとき、闇雲に腕を組んで考えればいいかというと、そうでもなく なにがしらの<考え方>というものがあります。SWOT(スウォット) 分析、ロジックツリー、魚の骨、ベンチマーク・・・などなど。 これらがどんなものかは、また別の機会に譲るとして、そうした 手法、やり方もそのプロセス(INからOUTまで)には、ちょっと したチップスがあります。 それは何かというと、アウトプットを出しやすいように利用すると いうことです。バランス・スコアカードは、後に述べるように戦略や ビジョンを4つの象元で表すものですが、そのことを念頭において SWOTや、ベンチマークなどを行うのです。 結論を出しやすく考える・・・ということは大事なことです。 バランススコアカードが、思考のテンプレートという所以は、 ここにあります。 具体的には、たとえばSWOT分析をするときに、例えばS(Strength) をブレストするにしても、財務、顧客、プロセス、人材の4つの視点 で強み(Strength)を考えれば、あとの思考過程がスムーズに行く・・ そういうことですね。 思考(考える)時、「何を目指して考えるのか」=「4つの視点で 考えるのだ」をしっかりと頭に入れて、能ミソを絞るわけです;;; そのワァーオの法則3以後は、次の号で・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ 4)みじかなところをBSCしてみよう □□ ------- ビジネスで遊ぼう図 -------- いやぁ、日曜日の夜は興奮しましたね! 日本やった!です。 そこで、日本サッカーチーム(トルシエ監督自身)のBSCです。 ------------------------------------------------------------- ◇ミッション(使命) :ジャパンを決勝リーグに導く ◇ビジョン(将来像) :次のWCにも監督として手腕を振るう。 ◇ストラテジー(戦略):個人を生かしながらチームとしての強みを ------------------------------------------------------------- ◎財務の視点 :日本チームが決勝トーナメントに残る。 残れば、ボーナス倍増。 初戦敗退=年俸1/3 ・・これはなくなった! まさかの決勝進出=ボーナス10倍 ◎顧客の視点 :対お客さん= サポーター数を増やす 対選手 = 参加意識を高める起用と選手満足度 対マスコミ= メンバーの賞賛 サポーターへの感謝のメッセージ 日本語を覚える(話す)! ◎プロセス視点:試合前に選手に何を話すか・・・。 “控え選手”のメンタルケア。 チームプレーの練習 対戦相手の情報収集と研究 ◎人材視点 :選手のやる気を喚起(優勝すると10億円とか?) 出ない選手への配慮(← これは ピカ一らしい!) 皆さんも、何か面白いネタのBSCがありましたら、是非ご紹介ください。 実は、Sさんからのご紹介(ゴルフ・ネタ)があったのですが、これは また次に・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □□ 5)BSC 有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く □□ ------------------------- 6.3-4のマーカスエバンスのBSCセミナーでは、知的資産に注目した 講演が目を引きました。HRR社(もと人事測定研究所)とスカンディア 生命保険のプレゼンがそれです。 企業がもつ知的資本に注目したコンセプトは、なかなかすばらしいもので した。(6.10 のWebookで紹介した インテレクチュアル・キャピ タル という本に詳しい情報があります。これオススメの本です。) このコーナー、本日、ここまで。 次回に・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 4号は、知的資産(IC=intellectual capital)に取り組んだスカンデイア 社の活動とBSCのコンセプトのコンセプトを考察します。 ご意見、コメント、アドバイス・・・お寄せください。 webook@yahoo.co.jp 松山 あて。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 発 行 : Pubzine 18104 発行者 : 松山真之助 購読解除: http://webook.plaza.gaiax.com/bsc/reg.htm URL : http://webook.plaza.gaiax.com/bsc/index.htm ご意見 : webook@yahoo.co.jp 転載等 : 本メルマガの転載等の場合は、ご一報ください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ★ ML もよろしければ: http://www.egroups.co.jp/group/BSC_Users ★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜