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             ◎◎ バランス・スコアカード ◎◎

      財 務        Balanced Scorecard
     |       of the Users              <第4号>
プロセス--+--お客様      by the Users
     |         for the Users
      人 材        Pubzine ID=18104
                          BSC-U3  Vol.2002-004      2002.07.01
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★  ML もよろしければ: http://www.egroups.co.jp/group/BSC_Users  ★
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□□       --------------- メニュー -------------- 
□□   
    
    1)BSC 導入チップス 〜 ところで BSCってなぁに?
        2)ビジネスで遊ぼう図 〜 江沢民のBSC
    3)BSC 有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く
        (マーカスエバンスBSCフォーラム)より 
    4)オマケ(イベントPR)

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□□ 1)BSC 導入チップス 〜 
□□    ところで、バランス・スコアカードってなあに?(レッスンー2)
         
  //// このコーナーは、バランス・スコアカードとは?について
  //// おさらいするコーナーです。
  ////  知ってるよそんなの・という方はスキップ

<前号まで>
●誰が考えたの?
●一言でいうと?
●なぜ、必要になったの?
●バランスさせるのはなぁに?

■戦略展開ツールとしてのBSC

  6月下旬、日本の企業はこぞって株主総会を開催しました。そこでは
  前年度の決算報告や、新年度の役員体制などを審議(?)されたはずです。
  かたや、肝心の将来にむけたビジョンや戦略といったものは、どれだけ
  わかりやすく解説・質疑されたのでしょうか・・・。

  前年度の決算結果は、xxの特殊事情で・・、日本経済全体がxxで・・
  といった過去を顧みるほうに終始し、所定の時間がきたので、これで
  おしまい。。。なんてのが多かったのではないでしょうか。
  過去を見る虫眼鏡はあるが、現在と未来をつなぐ望遠鏡はなかった・・
  そんな喩えがいいかもしれません。

  そもそも「戦略」を云々するという雰囲気が従来からのエスタブリッ
  シュト企業の株主総会ではには少ないような気もします。
  それは、株主総会において望ましい議論ができる“わかりやすい”
  メソドロジーを企業側も株主側も持ちえていなかったからでは
  ないでしょうか。

  企業や公共団体などの組織は、その目的とするところへどのように
  もっていくかという「戦略と将来ビジョン」を明確にし、そのための
  具体的な施策をメンバー全員に浸透させることが重要です。

  なぜ、浸透させることが重要なのでしょうか・・?

  それは、実行するためです。いくらすばらしい戦略でもそれが実行され
  なければ何もなりません。絵に描いた餅という諺は、その難しさの故に
  できたコトバなのでしょう。

  ハーバードのキャプランとノートンの「戦略バランストスコアカード」
  によれば、戦略はあっても、それをを実行できているという企業は非常
  に少ない!(10%以下)ということを言っていましたね。
  戦略を立てることの問題ではなく、実行するところに問題があると・・。

  戦略を立てる と 戦略を実行する の間には、結構深い溝があるのです。

  見える糸を作らなければ・・・・
  その糸こそがバランススコアカードという方法論なのです。
  戦略展開のツールということですね。

  たとえば、社長が(あるいは事業本部長)が、「今年はお客様の声をよく
  聞き、ニーズを先取りする製品により事業拡大をはかるぞ・・」と言った
  としましょう。しかし、その後、具体的にどうすればお客様の声を聞くこ
  とになり、ニーズを先取りするためには何が必要か・・・といった一連の
  ことが明確にされるプロセスがない限り、社長(本部長)のメッセージは、
  3日もしないうちに霧散するはずです。

  経営企画室とかが、その後の作戦をある程度立てても、さらにその下の
  組織で、具体的にどうするかが真剣に話し合わなければ、下にいけば
  いくほどフォントの小さな文字になり、色も落ちてやがてなくなる・・
  そんなことになりかねません。

  そこで・・・

   ------------------------------------------------------------
   トップのビジョンと戦略(を4つの視点で明確にする)
    ↓
    それを受けて、部門のトップが自分の部署のビジョンと戦略を描く
   (おなじく4つの視点で明示する)
      ↓
      それを受けて、部やグループのビジョンと戦略を立てる
      (おなじく4つの視点で明示する)
         ↓
        それをもとに個人の目標を立てる
        (4つの視点でコミットする)
         ↓
     そして日々の業務の中でレビューし、フィードバックしていく。
   ------------------------------------------------------------

  この一連のプロセスが、<本当に真剣になされるか否か> が分かれ目
  だといえましょう。
  このプロセスをすべての人が『同じメソドロジーで行える』・・・
  そこにBSCの「戦略展開ツールとしての」本領があるわけです。

  
<次号以降>
□業績評価ツールとしてのBSC
□どうして注目されてるの?
□JQA、目標管理とどうかかわるの?
□シックスシグマとの関連は?

  続きは、また・・。
  

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□□ x)イベント・レポート  
□□    〜【バランス・スコアカード・フォーラム2002】〜(3)

  ////  日経情報ストラテジー(日経BP)主宰のフォーラムで
  ////  しんのすけがお話した内容の続きです。
  ////  走りながら考えた7つの法則の続き。

  今回、長すぎるメールになるので、この部分は、次に回しました。
  カット。ですね。(原稿はあるんですけどぉ・・)


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□□ 2)みじかなところをBSCしてみよう
□□       ------- ビジネスで遊ぼう図 --------

   中国のBSCを描いてみましょう。
   (大前研一氏のチャイナ・インパクトに触発されて)
   言ってみれば、江沢民と朱溶基の後を継ぐ胡錦涛のBSCですね。
   (ほひょぉ〜、中国12億の民を率いるBSCですぞ。だーいたん)
   大前研一氏がその著書「チャイナ・インパクト」で面白い中国の今と
   未来を書いていますのでそれを参考に・・・。

  -------------------------------------------------------------

  ◇ミッション(使命) :世界の平和を守る大国(USC)になる。
                            USC = United States of China
  ◇ビジョン(将来像) :2010年は米中二大覇権で世界を握る。

  ◇ストラテジー(戦略):経済発展+共産主義破棄+中国語普及

  -------------------------------------------------------------
             ||
             \/

  ◎財務の視点 :世界のGDPランキングで1位になる。
          (2000年現在7位)
          一人当たりGDPをトップ10以内に。
                    
  ◎顧客の視点 :尊敬される中国を目指し、共産主義を廃止!
          自由、平等、人類愛の三★デザインの国旗を制定

  ◎プロセス視点:貸席経済を進める。
            つまり、世界から企業と資本を呼び込み
            場所(と市場)を貸すことで繁栄する。
          6つのメガリージョンの競争的発展を促す。
          社会インフラ(ネット、電力、ガス、水道)の整備

  ◎人材の視点 :英語のできる(=切れる)人間を3億人つくる。
          中国ののできる外国人を3億人つくる。
          技術者、MBAホルダーを現在の1000倍に。
          科学技術博士号取得者を5年間で1万人養成。

 紅の広場に立つ気分?(ひぇ〜、まさか。)
 皆さんも、何か面白いネタのBSCがありましたら、是非ご紹介ください。

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□□ 3)BSC 有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く
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  マーカスエバンスのBSCセミナーで、感銘をうけたことがあります。
  企業の価値をあらわす新しい考え方です。それは、インテレクチュアル
  キャピタル(知的資本)という考え方です。

  企業の決算報告には貸借対照表(B/S)が記載されています。
  現金や預金、売掛金などの流動資産と、土地や株式などの固定資産が記さ
  れています。
  それでこの会社のある時点の資産状況を判断してくださいね・・という
  ものです。もう何十年も行われてきたもので、そういうものだという固定
  概念があります。しかし、それで本当に企業の実態がわかるでしょうか?
  当然、答えはノーです。にもかかわらず、きっと来年も再来年も同じスタ
  イルの決算広告がなされるでしょう。
  でも、BSCのコンセプトや、インテレクチュアル・キャピタルに目覚め
  た企業が増えるにつれて、このスタイル自体も変化するはずです。

  僕は、ここ5年で、決算報告や企業IR情報は、大きくそのスタイルが
  変わるだろうと思っています。

  事業の実力、企業価値は、お金に係わる実績(過去の結果)だけではなく、
  動的、人材的、知的にもっている将来につながる資産が、正しく表現、評価
  されてこそ本当のところが分かります。投資家に対してそうした情報を正し
  く伝えこそ、本当の意味でのIR情報公開といえるのではないでしょうか。・

  スェーデンのスカンディア社(生保企業)は、95年にいち早くその取組み
  を行いました。
  また、日本のHRR社( http://www.hrr.co.jp/index.html )もそのコンセ
  プトを取り入れています。
  HRR社によれば、自社の企業価値は、いわゆるB/S(バランススー
  ト)にでてくる資産30億円に対して、知的資産は100億円もあると
  いう説明をしていました。(数字はうろ覚え)

  ジェフ・ペゾス創業のアマゾンや孫正義氏のひきいるソフトバンクが高い
  株価をつけたのは、将来への期待値というBS(バランス・シート)には
  表示されていない重要情報を鋭く嗅ぎ取った投資家がいたからにほかなり
  ません。
  その重要情報とは、企業の人材価値(スキル、知識、創造力・・)であり、
  組織価値(ブランド、オペレーション、企業風土・・・)なのです。
  それらを数値的に表せる指標がなかったがゆえに、財務的な数値しか公表
  せず、あたかもそれが全てのような錯覚をしているだけなのです。

  バランス・スコアカードの4つの視点で経営をするコンセプトと、知的
  資本こそ重要だとするインテレクチュアル・キャピタルの考え方とは
  めざす方向が一致しているといえましょう。

  (インテレクチュアル・キャピタル という本に詳しい情報があります。
   これオススメの本です。 Webook  2002.6.10 号)

      
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□□ 4)  日本能率協会(JMA)より
□□<PR> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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 --欧州での先進事例をベンチマーキングする--
  ◇◆訪欧BSC先進企業研究調査団◆◇
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 コーディネータ&団長は 横浜国立大学吉川武男教授。
 詳細は   http://www.jma-it.net/bsc/entry/

■研究調査のポイント
 1.欧州のBSCの第一人者Nils-Goran Olve(ニルス-ゲラン・オルヴ)氏が
   所属するCepro Management Consultantsを訪問し、BSCの本質と変遷、
   最新のモデルを調査する。
 2.欧州の先進企業を訪問し、BSCの導入理由、導入方法、内容、導入成
   果を調査する。
 3.欧州の先進企業事例を参考に、BSCの自社への応用を調査する。

■コーディネータ&団長
  吉川 武男 氏
    BSCコンソーシアム代表幹事
    横浜国立大学経営学部教授/エジンバラ大学客員教授
■訪欧研究調査団期間:2002年9月22日(日)〜9月29日(日)(8日間)

■費用 140万円(JMA会員)、156万円(非会員)


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 ◇◆◇ BSC戦略エキスパートリーダーコース ◇◆◇
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  詳細は  http://www.jma-it.net/bsc/strategy/

■会 期 第2回 2002年7月15日(月)〜17日(水)
     第3回 2002年10月9日(水)〜11日(金)
     第4回 2003年2月26日(水)〜28日(金)
        ※3回のうちいずれかを選択。

■会 場 東京プリンスホテル

■講師陣(敬称略)
  吉川 武男 横浜国立大学経営学部 教授
  金杉 康弘 デロイト トーマツコンサルティング シニアマネージャー
  芳野 剛史 デロイト トーマツコンサルティング マネージャー

■費用 14.8万円(JMA会員)、16.8万円(非会員)

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  4号は、ちょっと長すぎたような・・・コンテンツの盛り込み方を
  考えなくっちゃ・・。ご意見くださーーーーい。
  5号は、どんな内容にするか皆様のご意見を参考にしながら考えます。
  なお、イベントのPRについては、適宜ご案内します。主催者からの
  メールお待ちしてます。

  ご意見、コメント、アドバイス・・・お寄せください。
  webook@yahoo.co.jp 松山 あて。
        
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発 行 : Pubzine 18104
発行者 : 松山真之助
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ご意見 : webook@yahoo.co.jp
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