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             ◎◎ バランス・スコアカード ◎◎

      財 務        Balanced Scorecard
     |       of  the Users              <第5号>
プロセス--+--お客様      by  the Users
     |         for the Users
      人 材        Pubzine ID=18104
                          BSC-U3  Vol.2002-005      2002.07.11
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★  ML もよろしければ: http://www.egroups.co.jp/group/BSC_Users  ★
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□□       --------------- メニュー -------------- 
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     台風6号が日本列島をかすめて通過しました。大丈夫でしたか?
     http://www.imoc.co.jp/typ/tyani_6.htm

    1)BSC導入チップス 〜 ところで BSCってなぁに?
    2)イベント・レポート 〜 真之助プレゼン(その2)
        3)ビジネスで遊ぼう図 〜 田中康夫知事のBSC
    4)BSC有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く 〜 休憩
    5)イベントPR情報 〜 MSのセミナー、HRRのセミナー
                                 (しんのすけ登場!?)

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□□ 1)BSC 導入チップス 〜 
□□    ところで、バランス・スコアカードってなあに?(レッスンー3)
         
  //// このコーナーは、バランス・スコアカードとは?について
  //// おさらいするコーナーです。
  ////  知ってるよそんなの・という方はスキップ

<前号まで>
●誰が考えたの?
●一言でいうと?
●なぜ、必要になったの?
●バランスさせるのはなぁに?
●戦略展開ツールとしてのBSC

◎戦略展開:握り(約束=コミットメント)の掟

  ここで、ちょっと事例的なお話をしましょう。
 BSCコンソーシアム(JMA主催)であるメーカー系企業(A社)の
 方(Kさん)の講演をきたことがあります。
  A社は過去、様々な経営品質を上げる先進的な取組みをしてきた企業
 ですが、今般、バランススコアカードを導入し、全社に展開をされて
 いるとのこと。
 導入展開にあたってはKさんという強力な経営エバンジェリストの存在
 が大きかったようです。

 さて、そのA社におけるバランススコアカードは、ワールドワイドに
 展開される予定で(ということは海外支社でも展開することになる)、
 なんと「NIGIRI」という名前をつけて展開をされていました。
 吉川武男先生も、講演等で「BSCは握りのツールです」とおっしゃっ
 ていますが、正にそのとおりのことを実践されているわけですね。

 握り・・・よく、ゴルフ場などで、おじさま達が「今日はこれで握り
 ましょうか」・・・なんてやってますが、正にこれです。

 さて、誰と誰が握るか。

  ◎全社のバランススコアカード(目標設定)は、社長のBSCですが
   これは企業として全てのステークホルダー(株主、社員、お客様・・)
   と握ることになります。普通は株主と握る(コミットする)ことに
   なりますね。
   実際に株主様にプレゼンするわけではないのですが、実質はそういう
   ことです。(3年先の株主総会では、年度の決算や新しい事業方針の
   説明はBSCコンセプトでのプレゼンになっているかも・・・。)
    ↓
   ◎その下の事業部門長(本部長)は、本部組織のBSCを社長と握り
     ↓
    ◎その下の部長は、部のBSCを本部長と握り
      ↓
      ◎グループ長は、部長と相談して握り
        ↓
       ◎個人は、グループ長と握る

 わけですね。
 (前回の4号でもこの流れを戦略展開のプロセスとして説明しました)

 握るとは、約束すること、コミットすることです。
 ただし、適当に30分時間くらいの打ち合わせハイOKではなく、まじめ
 な準備と真剣な議論をしなければなりません。
 まじめな準備は、上のものも、下の人も必要です。
 上に立つ人は、すでにBSCをもっているはずですから、それをどのよう
 に組織内に展開するかを考えながら、部下にアドバイスするわけですね。

 このプロセスをただ単にBSCフォーマットに添ってやればいいという
 ものではありません。

 どこまで「真剣にやるか」です。
 真剣味を上げる最も根源的なエネルギーは、社長です。
 社長は、全社BSCをスタッフにまかせっきりではいけません。自分も策定
 の作業の中に身を投じる必要があります。
 (大企業の場合、なかなかこれができません。あらゆる改革のスタートは
  まず、そこにあるでしょう。ゴーンがあの改革を実施できたのは、現場
  に足をつっこんでいたからではないでしょうか。現場とは、工場とかの
  生産現場という意味だけではなく、CFTクロスファンクションチーム
  の会議の現場という意味です。見てきたわけではないのですが、きっと
  そういう場面が、たくさんあったはずです。それこそがトップのリーダ
  ーシップではないでしょうか。)

 握りの仕組みを、単に制度として説明普及するのではなく、経営の姿勢と
 して、自らが握りの現場にしつこく居合わせる(自分をさらす)ことこそ
 握りシステムの成否の分かれ道のようです。

 伺ったところによれば、A社ではそういう場面を意図的に作り出している
 ということです。
 それば、バランススコアカードという新しい経営メソドロジーを入れたと
 いう以上の価値があると感じました。


<次号以降>
□鳥瞰図としての価値
□業績評価ツールとしてのBSC   
□フォローの仕組み
□どうして注目されてるの?
□JQA、目標管理とどうかかわるの?
□シックスシグマとの関連は?
□具体的にはまず何をすればいいの?

 続きは、また・・。
  
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□□ 3)イベント・レポート  
□□    〜【バランス・スコアカード・フォーラム2002】〜(3)

  ////  日経情報ストラテジー(日経BP)主宰のフォーラムで
  ////  しんのすけがお話した内容の続きです。
  ////  走りながら考えた7つの法則の続き。


<前号まで>
●法則1:(BSC+MBO)xPDCA=!!!
●法則2: BSC=「思考」のテンプレート

◎ワーォの法則その3:

    BSC=「表現」のテンプレート
    
  戦略はトップダウンで考えるべきものです。
  しかし、そこんところをわかっていても、できない企業は多いでしょう。
  とくに老舗の大企業になればなるほどそうかもしれません。
  権限委譲ではなく、思考委任が進んでしまっているから(?)ですね。
  さて、ナゲキは横に置いといて、誰が素案を作ってもそれはそれでよし
  としましょう。

  それよりも、作ったものをどのように表現するか。
  そちらのほうが大事かもしれません。

  日本人は、器用になんでもこなしてきましたし、経営が言わんとする
  ところを意訳したりするもの得意、そんな国民性です。
  しかし、そこに表現のフレームワーク(枠組み)みたいなものを持ち込ん
  でみるのも面白いと思います。
  お話には起承転結があるように、ビジネスプランや企業ビジョン、戦略
  展開にも、それなりの“型(かた)”があってもいいのです。

  バランススコアカードは、こうした基本の形(表現のフレームワーク)
  を与えてくれます。
  ひとたび、バランススコアカードの表現方法(基本は4つの視点=財務
  、お客様、プロセス、人材 という考え方と、戦略マップという関係性
  の明示化です)を気に入れば、こりゃぁいい表現の型だわい!となるの
  です。

  さて、こりゃぁいい!の感嘆符を因数分解すると・・・

   ★大事なこと全てをこのフレームワークで網羅できる(ような気がする)
      +
   ★これまで会社の目標などで重要だといってきたことが、ちゃんとこの
    フレームワークの中にうまく整理されている。
   (つまり、今までの考え方をサポートし、かつうまい表現ができている)

  というところでしょうか。

  柔道も相撲も剣道も日本には、『型(かた)』というものがありました。
  同様に、ビジネスにもバランススコアカードという型があってもいい
  のではないでしょうか。
  (この型のいいところは、従来のようにただ腕の筋肉を鍛えるだけ
   ではなく、メンタルにも、食事などの健康にも・・という具合に
   ホリスティックな視点を持っているところです)


  「表現できないものは、実現できない」
  「コトバにできないものは、モノにならない」

  といいます。これは、成し遂げたいと思うことは、まず言葉にすることが
  大切だというメッセージです。
  そのとき表現するための枠組み(BSC)を利用してみれば、「表現」→
  「実現」の間のリンクが太くなるのではないでしょうか。

  さらにそこに因果関係などの“関係性”も追加されればサイコウ
  です。ここんところは、次回にまた・・・。
  
 そのワァーオの法則4以後は、次の号で・・・。

○法則4: BSC=「物語」のテンプレート
○法則5: BSC=「実行」のテンプレート
○法則6: BSC=Hard + Soft + 「Heart」
○法則7: BSC=「Mind Leverage」


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□□ 3)みじかなところをBSCしてみよう
□□       ------- ビジネスで遊ぼう図 --------

  BSCでいろんなことを考えて(遊んで)おりますが、今日は
  窮地に立たされ田中康夫長野県知事のBSCを考えてみましょう。
   http://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/governor.htm
   http://www.yasu-kichi.com/

  長野県議会は、2002.7.5(金)の午後知事の不信任案を可決してしま
  いました。
  なんとなくクリスタルなレッドカードといったところでしょうか。
  
  至近の対応は、失職か、解散かご本人の心ひとつ・・ではありますが
  田中知事になったつもりで
  どうしたら長野県民がよろこべる自治ができるか、
  を考えてみましょう。次の選挙にも役に立つ!?

  -------------------------------------------------------------

  ◇ミッション(使命) :長野を日本一県民満足度の高い県にする。

  ◇ビジョン(将来像) :2005年までに、経済と生活と環境の
              バランスのよい県にする。

  ◇ストラテジー(戦略):経済振興政策+自立財政+教育改革+環境保護

  --------------------||-------------------------------------
                        \/

  ◎財務の視点 :住みよい県ランキングで1位
          一人当たりの医療費最低を維持
          一人当たりの所得増加(2005年にトップ5に)
     http://www.pref.nagano.jp/kikaku/kikaku/ganba/ss_menu.htm

  ◎顧客の視点 :お客さまは第一に県民、次に長野県を訪れる観光の皆様
          やビジネスのお客様。
          県民満足度調査の実施。

  ◎プロセス視点:健康増進、経済発展、環境維持、教育改革
          医療機関の充実とともに自立回復、老後の自立生活支援
          の仕組みを強化。
          英語教育のトップ県をめざす。(国際教養科など)
          ダム政策の見直し(これで田中さんはxを食らった?)
            http://www.pref.nagano.jp/doboku/tisui/shusi.htm
          コミュニケーションチャンネルの拡大。
          議会、県庁内のプロセス改善。
            (まず、なんでも測ってみる)

  ◎人材の視点 :健康推進人材(医療、ケア)
          教育推進人材(英語)の民間からの招聘
              教員免状をもたない人も校長、教頭に当用。
          経済発展推進人材(起業家、農家後継ぎ)
          環境維持人材の育成

 長野県のホームページは、こちらにあります:
   http://www.pref.nagano.jp/index.htm

 自分の住む自治体のホームページや広報資料などを参考に、知事や市長に
 になったつもりで、バランススコアカードを作ってみるのも楽しいですね。
 僕は、自分の住む市の市長さんに提案に行く予定です・・・・。
 皆さんも、何か面白いネタのBSCがありましたら、是非ご紹介ください。

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□□ 4)BSC 有識者に聞く/経験者に聞く/プロに聞く
□□         -------------------------

  zzzz・・・・ 休憩中。

      
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□□<PR>   ■ マイクロソフト&NBSセミナー@7/25(木) 
□□<PR>   ■ HRR社 知的資本開発セミナー@7/19(金)
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しんのすけから、ちょっとオススメのセミナーをご紹介。

★MSのセミナーでは、僕もBSC事例をちょこっとしゃべります・・・。
 お時間あったら、いらしてくださ〜い。

★HRRのセミナーは、スカンディア社のインテレクチュアル・キャピタルの
 雰囲気がリアルに味わえます。無料トライアルも魅力かな・・。
 BSCの視点である人材やプロセス、お客様といった観点の意味合いや重み
 がよくわかります。


■■■■■ MS ビジネスインテリジェンス導入セミナー  ■■■■■■

 「データ統合」に画期的な解決策を導くETL、新しい経営管理手法である
 「バランス・スコアカード」を中心に、画期的なソリューションをご紹介。

 ■日程/会場
   東京 2002年7月25日(木)13:30〜17:40(受付開始13:00より)
   京王プラザホテル コンコードボールルーム.B
   〒160-8330 東京都新宿区西新宿2−2−1

 ■定員:  200名

 ■参加費: 無料    

 ■詳細と申し込み:

   http://seminar.mspj.co.jp/partner/bso/



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「見えない企業価値を"可視化"しマネジメントする」セミナー。
企業の見えない価値である知的資本を測定するアセスメントツール、
および、その結果を用いた知的資本経営の展開方法について、
具体的な事例を用いて解説を行う予定。

▼日程・会場
    7月19日(金)13:30〜16:30
  HRR社(東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー19階)
               URL:http://www.hrr.co.jp/
               東横線/地下鉄日比谷線 中目黒駅徒歩1分

▼定員/参加料   50名/無料

▼セミナープログラム
     「知的資本経営の要諦と具体的展開」
        HRR社 代表取締役社長 釘崎 広光

    「HRRがご提供する知的資本ソリューションサービス」ご案内
     "知的資本アセスメント"の無料トライアルについてもご案内。

▼お申し込み方法
   E-MAIL:sachiko_ishida@hrr.co.jp (担当 石田)

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  では6号をお楽しみに・・。
  なお、イベントのPRについては、適宜ご案内します。主催者からの 
  メールお待ちしてます。
  いつか、BSC勉強会(オフカイ)を開きたいと思います@神楽坂。
  ご意見、コメント、アドバイス・・・お寄せください。
  webook@yahoo.co.jp 松山 あて。
        
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発 行 : Pubzine 18104
発行者 : 松山真之助
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