数学の記号 +、ー、×、÷ を使った人は、誰でしょう。
コロンブスがアメリカ大陸を発見した大航海時代頃の話です。
大航海時代とは、西暦何年ころでしょうか。
あたりまえと思うことでも疑問を持つことです。
問題 ミカンとリンゴ合わせて5個あります。
今、ミカン 1 個食べるとリンゴは
何個ですか。
大航海時代、大型帆船の積み荷の計算をする人がいました。
右の船室倉庫に、水瓶 4個と左の船室倉庫に、水瓶 5個積み
船のバランスをとりました。
全部で何個ですか。
4個 と 5個 は9個 と始めは文字で書きましたが、不便でした。
4 + 5 = 9 と書くと分かりやすいです。
9個 のジャガイモ袋があり、4個のジャガイモ袋を食べました。
あと、何個残っているでしょうか。
9個より4個ひくと、5個です。
9 ー 4 = 5
小麦粉の袋 2個 ずつ 3回 船に積むと何個ですか。
2 × 3 = 6
葡萄酒の樽 8個 を 4人に分けました。一人は何個貰いましたか。
その当時、わり算は難しい問題でした。
8 ÷ 4 = 2
+、ー、×、÷ は言葉を記号化したものです。
× はコンピュータでは、* を使います。
÷ はコンピュータでは、/ を使います。
^ はコンピュータでは、2乗を表します。
また、インドでは、多くの大麦を 10束ずつにして集めました。
そりにより、1束、10束、100束、1000束、10000束
にまとまり、国王は、840235束として、収穫が計算でき、分配
も出来るようになりました。
ゼロ 0 の発見
0 はいつごろ、だれによって発見されたか分からないが、
6世紀ごろからのち、インドで使われていたといわれてい
る。
はじめは、そろばんにおける 空位 ように、なにもない
ことを示す記号として用いたらしい。
大麦 840235束 の場合、1000束の束は無かった
とすのである。
その後、宗教や哲学などの影響を受けて、0が数としての
性格を持つようになり、位取りによる記数法の原理ができた
考えられる。
すなわち、0 が数として認められ、
0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 の10個の
数字を用いて、どんな数(ここでは、整数)でも表すことが
できるようになったのである。
この 0 と位取り記数法の発見は、数学史上特筆しなけ
ればならない大きな功績であった。
記数法
数を数字で表す仕方を記数法という。
例えば、 35, 305, 3005
ローマ字 XXXV, CCCV MMMV
漢数字 三十五 三百五 三千五
漢数字では、計算することが難しい。
算用数字を使う記数法では、10ずつまとまるごとに
上の位に進む 10進法を使った位取りによる。
このことが、ほかの数字には見られない特徴となっている。
次ぎに、2進法があります。コンピュータの文字や画像はこの方法
で表しています。0,1のみの表示はデジタル表示として
いいます。また、8進法もあります。
10進法 2進法
0 00
1 01
2 10
3 11
4 100
5 101
6 110
7 111
8 1000
9 1001
10 1010
25 11001
572 1000111100
2進法は、どんな数字(整数)でも表すことができる。
また、たし算、ひき算、かけ算、わり算ができます。
2進法 10進法 2進法 10進法
1101 13 11011 27
+10111 +23 ×11010 ×26
ーーーーーーー ーーーー ーーーーーーー ーーーーーー
100100 36 11011 162
11011 54
110110 ーーーー
ーーーーーーーーーー 702
1010111110
このように、数学の本質を知ることは重要です。
日常、数学の本質を考えることは、楽しいことです。
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