近代化を準備する者たち  第2部

 ここに掲載した写真は、1997年にパリの「ヴォエジ ド モンジュ」のロビーで開いた個展をもとに構成しています。

  地面の上で始まった論理的なゲームは、盤を使うようになった。次は、その盤が大地から離れるのだ。すると必然的に人間の身体も大地から離れる。椅子やテーブルの登場である。しかし、この時はまだ屋外で遊ばれることが多い。(写真をクリックして下さい)

バンコック サイゴン プノンペン コタバル サパ

 大空の下、大地の上で始まった盤上ゲームは、樹下や庇の下といった半屋外へと、その場所を移動し始める。そして時間をかけて屋内へと入り込んでくる。かつてはわが国でも縁台将棋がさかんだった。いまでは、ある場所をのぞいて、縁台将棋はもはや見ることは出来ない。だからといって盤上ゲームが遊ばれてないのかという、とそうではない。下の一番右の写真は、ある職場の昼休みである。

タンジオ フォントー ソウル バンコク 川崎

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