近代化を準備する者たち  第3部

 ここに掲載した写真は、1997年にパリの「ヴォエジ ド モンジュ」のロビーで開いた個展をもとに構成しています。

  1990年頃からの、わが国やアジアにおける観察 によれば、カードやサイコロといった運をめぐる遊戯には、女性もおおいに参加する。しかし、盤面に繰り広げられる状況を読んで、次の展開を考えるという筋をおう、論理的な遊戯に手を出しているのは、どこでも男性たちだけだった。

 ボクの採取した写真のなかで、女性が論理的な盤上ゲームを遊んでいたのは、1例だけである。麻雀やカードといった運にたよるゲームは、女性も好きであり、しばしば女性だけでも遊んでいる。とくに中国の女性は麻雀が好きらしい。

 論理的な盤上ゲームの勝敗は、はっきりと実力に従うので、賭けの対象になりにくい。しかし、かつてわが国でも、路上で賭け詰め将棋が行われた。下の左から4番目は、ベトナムで見た賭け詰め将棋の写真。

 コンピューターが普及し始めたところでは、将棋もコンピューターのなかへと移動し始めた。第3部には、例外的なものを集めています。(写真をクリックして下さい)

女性が遊んでいる唯一例 3人麻雀の1人は女性 カードを遊ぶ女性 賭け詰め将棋 コンピューター将棋
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