格闘伝説BUDO-RA 第6号 

 
BUDO-RA 第6号
 
第6号 2003年6月23日発売

■ BACK NUMBER ■
創刊号
第2号
第3号
第4号
       
BUDO-RA 第8号
第5号
第6号
第7号
第8号
       
第9号
第10号
第11号
第12号
       
第13号
第14号
第15号
第16号
       
第17号
第18号
第19号
第20号
 


カラーグラフ

真樹日佐夫とすてごろ空手
希代のケンカ師にして作家
空手家にしてプロモーター
格闘技界で異彩を放つ男の光と影

武道修行――それは死ぬまで続くもの
対談 真樹日佐夫×盧山初雄

日々是戦
秘蔵写真と共に振り返る真樹日佐夫

これが真樹流すてごろ空手だ

真樹日佐夫×佐山聡 トークショー

梶原一騎、ブルース・リー、極真空手…
絢爛たる格闘技ワールドへのいざない
対談 真樹日佐夫×中村頼永

映画『梶原三兄弟激動昭和史 すてごろ』

マッキーズが語る真樹日佐夫の魅力 吉田豪インタビュー
秘書は見た! 本吉かおるインタビュー

知られざる真樹日佐夫作品 協力 空手古書連盟


大西靖人の伝説
増田章 極真カラテ革命 拓真道ルール実験スパー
FSA拳真館が禁断のルールに挑戦!
ナイフと武器の戦いはどうなる?

全日本キックボクシング
ライト級最強トーナメント決勝戦 山田英司

達人に訊け! 強くなるQ&A 倉本成春/藤原敏男/中村頼永

新日本キックボクシング

木村修の強くなるネタ 第6回 打撃格闘技の「構え」入門
山田編集長の今月の格闘技学
今年もやるぞ! 打倒!ムエタイツアー

世界大会という磁場が生み出す名勝負
極真全日本ウェイト制空手道選手権大会

極真の新星 小宮山大介
サウスポーからの無限蹴撃

醉螳螂拳セミナーを突撃取材

選手の闘志を燃やした主催者の意志
第4回全日本ウェイト制空手道選手権大会

空手ルミ一代
極真館奥伝 三戦から学ぶ気と呼吸 第二回
鉄人倉本成春の超人追求の空手 裏拳
カイロプラクティスが教えるパート別治療法 第5回 肘の痛みをとる
功朗法 現代を生き抜くための護身術 第二回 ナイフに対して蹴りからインファイトへ

BUDO-RA 格闘RA

 
TRY 

■映画『梶原三兄弟激動昭和史 すてごろ』公開記念イベント 真樹日佐夫×佐山聡 トークショー
 5月30日、東京水道橋のファイティング・カフェ・コロッセオにて、映画『梶原三兄弟激動昭和史 すてごろ』の公開を記念し、真樹日佐夫先生と佐山聡氏によるトークショーが、映画の宣伝を担当するJMPの主催で開催された。
 入りきらない観客まで出た超満員の会場で、真樹先生と佐山氏の絶好調トークが展開される。ここでは、その模様をダイジェストでお送りしよう。

――真樹先生と佐山さんの出会いは、いつ頃になるんですか?
真樹 佐山君との出会いは、もう何年だ? 30年になるのか? 梶原(一騎)が「少年マガジン」に「タイガーマスク」を連載してた頃だな。
 新間(寿)さんとの話で、劇画と同じことができる人間が実在する、というところから、イギリスのマット界で活躍中のサミー・リーこと佐山君が呼び戻されたんだ。 猫みたいな覆面を見せられて、佐山君がショック受けてたな。

――佐山さんにとって、真樹先生の印象はどういうものでしょう?
佐山 コワイです(きっぱり)。
 見た目はすごくコワイ。歩き方もコワイ。声もコワイ。

――全部じゃないですか(笑)。
佐山 でも、中身はびっくりするくらい人間的なんです。やさしさ、そして繊細さを持ちあわせて…、
真樹 それくらいにしておきなさい(笑)。

――今回の映画『すてごろ』の製作経緯についてお聞かせ願えますか?
真樹 素手のケンカが「すてごろ」。すでのごろなんだが、てに点、こに点では、字面が冴えない。それで、ての点を外して、「すてごろ」だよ。いい言葉だね。
 この映画は、梶原の十七回忌に合わせて製作した。十回忌では、『ボディガード牙』を、俺の弟子でもある三池崇史監督で作った。2年くらい前から、『すてごろ』を作ろうと決めていたよ。
 真樹日佐夫役は、哀川翔君がやりたい、ということですぐ決まったんだが、梶原一騎役が決まらなくて、苦労したよ。すったもんだで、最終的には奥田瑛二君が演ってくれることになって、素晴らしい梶原像を体現してくれた。

――佐山さんは、この映画をご覧になって、いかがでしたか?
佐山 昔あった映画で、ほのぼのとしたメルヘンチックな…、『スタンド・バイ・ミー』ですね! 『スタンド・バイ・ミー』のコワイ版といったところですか(笑)。人間味にあふれた映画だと思います。
真樹 今と違って、昭和30年代、40年代の前半は、世の中が明るかったんだね。人間が人間を信じられる時代だった。高度成長期に向かって、日本全体が希望を持っていた。まあ、偉大なる錯覚だったんだけども。
 明るくて、やさしくて。そういう時代だったからこそ、我々がハンパなことしても、周りが許してくれたんだろう。今なら、すぐ撃たれてやられちゃうよ(笑)。
 この頃で良かった。そういう思いを込めて、この映画を作りました。



 
copyright (c) fullcom