つれづれに     2003年2月

 北朝鮮からのスパイの疑いで、韓国人の友人が韓国当局に逮捕された。180日間の取り調べの後、執行猶予付きの有罪になった。私はそれを知らず、ある人から知らされて、ただ驚嘆するばかりだった。もちろん冤罪だと思うので、支援活動を始めるが、国境という障害は高い。言葉、習慣の違いなどなど、国家権力の強大さに、ただ圧倒される。
 
 獄中で一人過ごした日々を思うと、友人の厳しさがひしひしと忍ばれる。肉体的な拷問はなかったらしいが、無念だろうと思う。それにしても、韓国は太陽政策の継続で、北朝鮮にたいして寛容になったように見えるが、現場の公安当局はまだまだ敵対政策のままなのだろう。(2003.02.28) 

 暴力というと、殴る・蹴るとか戦争とかをイメージするが、個人のつかう暴力と戦争とはちがう次元の話だと思う。江戸時代の合戦なら暴力が使われたといえるが、現代の戦争を暴力というには、破壊力があまりにも違いすぎる。

 暴力とは、人間の肉体的な力の発揮である。肉体労働で使われる力と、暴力とは同じ現象の別名と考えた方がいい。たとえば、クワを使って畑を耕すのは労働だろうが、クワの先に人間の体があれば、大怪我をさせるか殺してしまう。金槌で釘をうつのも同じだ。釘ではなく、人体をうてば暴力の発揮である。

 肉体的な力の発揮を暴力とよべば、暴力と肉体労働との間には何の違いもない。それにたいして、頭脳の働きは、肉体的な力の発揮とはまったく違う。頭脳の働きによっても、殺人はできるし、むしろ現代の戦争は、頭脳の働きの結果と考えた方がいいだろう。(2003.02.17)

 コンピュータが壊れてしまい、匠通信も1回お休みした。この間、コンピュータを大々的に直した。マザーボードから、CPUまで交換、ついでにケースも新しくした。OSも98から2000に入れ替え、これを機会に古いコンピュータとプリンターを結んでLANをくんだ。これで格段に使いやすくなった。

 98はネットに長時間つないでおくと、自然に壊れてきた。たぶん、ネットへの対応が不充分だったのだろう。しかし、周辺機器や他のアプリケーション・ソフトが、2000に対応しているかと、OSを入れ替えるにあたっては心配もあった。幸いなことに、今のところ何とかなっている。いつまでこのコンピュータが、充分に働いてくれるだろうか。(2003.02.11)

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